電力科目の火力発電の問題では、
「炭素○○[kg] が燃焼したときに発生する二酸化炭素量[kg] を求めよ」
または
「重油燃焼時に必要な理論空気量を求めよ」
などの問題が出題されることがありますが、これらを解くには、若干の化学の知識が必要になります。
しかし、化学は苦手という人も多いと思うので、
理屈は抜きにして、この式に当てはめれば解けるという式を紹介します。
その前にご存知かと思いますが、炭素が燃焼して二酸化炭素が発生する化学反応式を簡単に示すと次のようになります。
C + O2 → CO2
つまり、炭素(C)が酸素(O2)と結びついて二酸化炭素(CO2)が発生する流れになります。
炭素(重油)燃焼時に発生する二酸化炭素量を求める式
火力発電の問題で、「炭素○○[kg] が燃焼したときに発生する二酸化炭素量[kg] を求めよ」という問題が出題されることがありますが、
炭素が燃焼したときに発生する二酸化炭素量を求める式は、次のようになります。
CO2 [kg] : 発生する二酸化炭素の量
C [kg] : 燃焼させる炭素の量
この式は公式ではありませんが、覚えておくと問題を早く解くことができます。
CO2 は C が1個 と O が2個 から成り、
C の原子量は12、
O の原子量は16 です。
したがって、二酸化炭素の原子量は次の式で求めることができます。
12 + 16 × 2 = 44
二酸化炭素CO2 の原子量は 44 と求められます。
炭素の原子量は12、二酸化炭素の原子量は 44 なので、
この式は、この2つの値から導き出される式になります。
『炭素の原子量は12、二酸化炭素の原子量は 44、二酸化炭素CO2である。』
これらのことを知っていれば、理屈から発生する二酸化炭素量を求めることができますが、
試験では、色々と理屈を考えているヒマはありません。
ならば、式を作ってそれを覚えておいたほうが簡単に答えを出すことができるということで、を覚えておけば、役に立ちます。
を約分すると、
になるので、この形で覚えるのもいいかと思います。
試験本番では時間が足りなくなることも多いので、少しでも短い問題で問題を解く方法を身につけておくと合格に近づくことができます。