先日、参考書を購入いただいた方から以下のような質問を受けました。

 

「法規」の試験は、次回以降も”ほぼ初見”のような問題が沢山出題されることになるのでしょうか?

今後、どのように勉強を進めたらいいでしょうか?

 

電験三種の法規は難しい?

電験三種の法規といえば、10年以上前は比較的簡単な科目の一つと考えられていたのですが、10年ほど前から難しい科目に変わってきました。

それ以前は、過去に出題された内容からの出題が多かったのですが、最近では初見の問題が多くなっています。

法規の出題内容

電験3種で出題される法律は以下のようにとてもたくさんあります

「電気設備技術基準」

「電気設備技術基準の解釈」

「電気事業法」

「電気工事士法」

「電気用品安全法」

「電気工事業の業務の適正化に関する法律 (電気工事業法)」

など

 

電気主任技術者として仕事をする上で、

建前上は、これら全ての法律を把握していなければならないことになりますが、

これら法律のすべてを覚えることは現実的に難しいです。

なので試験では救済措置として、

電気主任技術者を務める上で特に重要な法律にのみ限って出題されてきましたが、近年は新しい法律に関する出題も多くなってきています。

法律は、例えば事故が起きた時にこれを補うために新しい法律が作られたり、また今までなかった技術、太陽光発電などの自然エネルギー発電などが盛んになれば、今までの法律では対応できずに新たな法律が作られたりします。

上記に挙げた全ての法律を完全に勉強することは ほぼ不可能なので、受験生が勉強する内容としては過去問中心になってしまい、それは仕方ないことだと思います。

今後の出題傾向

たぶん、初見の条文が出題されるという傾向は、今後も続くと思います。

しかし、来年はどの条文が新たに出題されるのか・・・ということを予想するのは難しいです。

したがって、今まで通り過去問を中心に勉強する他は、ありません。

 

 

法規、今後の勉強方法

では、過去問以外にはどんな勉強が効率的かというと、

1つには、B 問題の計算問題は、主に過去に出題された内容の問題が出題されていますので B 問題中心の勉強に切り替えるのも良いかもしれません。

あとは、ここ2~4年以内に改定された条文について調べて、それについて独自で勉強するという方法も有効だと思います。

 

法律の改正について調べるには例えば

「電気事業法  改正」

「電気工事士法  改正」など、

 

このように ネットで検索してみれば、最近の法律の改正内容についてわかるので、改正部分について自分で勉強する。

このような方法もいいと思います。

 

参考書を作る側としては、どうしても過去に出題されたものを中心に参考書を作ることになってしまいます。

なぜなら、過去に出題されていない条文について参考書で解説しても、 その内容が今後出題されない可能性もあるからです。

そうなると、余計な内容を受験生に勉強させることになってしまい、受験生の負担が増えるだけになります。

 

法規の試験問題が難しい傾向は、今後も続くと予想されます。

なので、それに対応した勉強方法に切り替える必要がありますね。