世の中にはたくさんの電験参考書(テキスト)が出回っているので、どれを購入したらいいかわからない・・・
ほとんどの人がそう思っていると、思います。
参考書のレビューを見てみると、同じ参考書でも「低評価」の人もいれば「高評価」の人もいます。
それはなぜかと言うと、
電験を受験する人のレベルが、人によって違うからです。
文系出身で、電気も数学も苦手という人から、
大学で電気工学を専攻した超ハイレベルな人まで・・・
そのレベルは、実にさまざまです。
初心者レベルの人が、難しい参考書を買っても理解できないので、低評価を付けることになります。
逆に上級者の人が、初心者レベルの参考書を買ってしまったら、満足いかず低評価を付けることになると思います。
やはり、参考書選びで一番大事なことは、自分のレベルに合った参考書を購入することです。
Newこれだけシリーズ
これだけシリーズは、とても昔からある電験参考書の一つで、長い間売れ続けている「ロングセラー商品」です。
出版された時期はかなり古いので、内容を一部改訂した「Newこれだけシリーズ」として、 改訂版を発売しています。
電気の理論は不変なので、昔も今も変わりませんが、電験の試験内容は昔と今ではかなり変わってきているので、参考書の内容も最近の試験内容に合わせたものにする必要があります。
これだけシリーズは、一言で言うと「中級者向け」の電験参考書になります。
元々は電験といえば、高校や大学で電気を専攻した人が受験する試験でした。
その時期に発売された参考書なので、電気の知識がある人に向けて書かれた参考書になります。
しかし、最近では文系の人や電気知識の少ない人も受験するようになってきたので、合わないかもしれません。
それらの人達には、もっとやさしく書かれた参考書が必要になります。
これだけシリーズは中級者向けの参考書になりますので、購入する場合にはそのことを承知して購入して下さい。
完全マスターシリーズ
「完マス」の愛称で親しまれている完全マスターシリーズは、上級者向きの電験参考書になります。
したがって、初心者レベルの人がこの参考書を買ってしまうと、理解できずに勉強を辞めてしまうことがあります。
なので、初心者レベルの人は、くれぐれもこの参考書を購入しないように気をつけてください。
このシリーズがダメというわけではなく、上級者向けの参考書になります。
したがって、十分に電気について理解している人にとっては、役に立つ参考書と言えます。
電験三種の上位資格電験二種を受験する人の中にも愛用している人がいるくらいですので。
自分は上級者レベルだという自信がある人は、ぜひ使ってみてください。
徹底解説シリーズ
徹底解説シリーズは、初級者から中級者まで幅広く使用できる参考書になります。
電験三種の内容をほぼ全て網羅していて、この参考書に書いてある内容で、ほぼ試験に対応できると思います。
一つ難点を挙げるとすると、文字が細かく、ページいっぱいに文字が埋められているので、慣れないと見にくいというイメージがあります。
逆に言うと、それだけ情報量が多く盛り込まれているということです。
普段から難しい書物に親しんでいて、びっしりと文字が埋まっている書面がイヤでない人なら大丈夫だと思います。
電験三種やさしく学ぶシリーズ
「やさしく学ぶシリーズ」は電験参考書の老舗、オーム社から発売されているシリーズです。
オーム社からは電験参考書がいくつか販売されていますが、その中でも「初級者レベル」に位置づけられた参考書になります。
私がこの参考書を読んでみた印象としては、
確かに初心者、初級者レベルの人が読んでも理解できる内容ですが、実は難しいレベルの内容を省略しているためとも言えます。
易しい部分のみを解説しているので、初心者・初級者でも分かりやすい内容と言えます。
つまり難点としてはこのシリーズ一冊だけでは、試験に合格できるすべての知識を身につけることは無理ということです。
このシリーズで勉強を終えた後に、さらにもう1ランク上の参考書を購入する必要があります。
なのでこの参考書一冊だけで済ませたいという人には向いていません・・・
ただ、すでに他の参考書を購入したが「難しくてわからない」という人が補足的に購入して、基礎を身につけるには向いている内容です。
オーム社からは「なるほどシリーズ」という中級レベルの電験参考書も販売されているので、やさしく学ぶシリーズで基礎を身につけた後に、なるほどシリーズにステップアップするのもいいでしょう。
誰でもわかる電験参考書シリーズ
「誰でもわかる電験参考書シリーズ」は、初心者・初級者の方に最もオススメしたい参考書になります。
他の参考書を使って挫折した人でも、こちらの参考書を使うことで理解できたという人もいるくらいです。
他の参考書では省かれているような基礎的なことまで詳しく解説されているので、独学でも挫折することなく勉強が進められます。
自分が初心者・初級レベルだと自覚のある人には、最もお薦めできる参考書と言えます。
他の参考書を購入して挫折する、または、購入した参考書がわかりにくいので他の参考書を買い直す・・・
これが嫌なら、最初から「誰でもわかる参考書シリーズ」を購入するのがいいでしょう 。
難点をあげるとすると「ページ数が多い」という点でしょうか。
しかし、それも解説が詳しいことの表れとも言えます。
また、電子書籍版しか販売していません。
そのため、「電子書籍は使ったことがないから・・・」という人もいると思いますが、その点を考慮しても、十分におすすめできる内容になっています。
参考書選び まとめ
電験参考書選びで一番重要なことは、自分のレベルにあったものを使用するということです。
自分のレベルに合わない参考書を使っていては、合格は望めません。
初心者・初級者にオススメの参考書は「誰でもわかる電験参考書シリーズ」
中級者にオススメの参考書は「Newこれだけシリーズ」
中上級者にオススメの参考書は「完全マスターシリーズ」
以上のようになります。
もし、今使っている参考書が「自分に合わない・・・」と思っている人は、参考書の買い替えをオススメします。
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