このたび、電験三種 理論科目の過去問題集「誰でもわかる過去問題集 理論」を発売することになりました。
電験三種 理論 の2015年~2019年の5年分の過去問題を解説した問題集になります。
「誰でもわかる過去問題集」の特徴
「誰でもわかる過去問題集 理論」の特徴は次のようになります。
・どの過去問題集よりもわかりやすい解説
・解説量の多さ
・計算の途中式を極力省かない
・フルカラーによる見やすい内容
私がいくつかの過去問題集を読んで感じたことは次の3つです。
・解説が分かりにくい
・解説が少ない
・計算の途中式を省いているので式の展開が分かりにくい
つまり、これらを解決すれば、どの受験者にとってもわかりやすい過去問題集が作れるということです。
では、「解説が難しい」もしくは、「解説の量が少ない・・・」
一般的な電験三種過去問題集は、なぜそうなってしまうのでしょうか?
解説が難しい理由
それは、初学者の意見を取り入れず専門家の先生だけで解説を制作しているからかもしれません。
残念ながら、専門家の先生は初学者の気持ちがわかりにくいという欠点があります。
「電験を受験する人間は、これぐらい知っていて当然だろう」という思い込みから、初歩的な解説はせずに、本題の解説のみを行います。
また、計算問題では難しい計算式を使うなど、プロが見たときに「美しい」と思えるすっきりした解説を作りたいものです。
専門家の先生は、初心者でもわかりやすい「泥臭い解説」は好みません。
ゆえに、専門家の先生の解説は、初学者や初心者にとってはわかりにくいものになる傾向にあります。
解説の量が少ない理由
近年、刊行された過去問題集には、「初心者でもわかりやすい」ものもありますが、その一方で「解説量が少ない」とも感じました。
なぜそうなってしまうのか・・・?
これは単純に、ページ数の関係でそうなるのではないでしょうか。
詳しい解説を行うには多くのページ数が必要になりますが、そうなると、とても分厚い問題集になってしまいます。
本が厚くなり過ぎることは、出版物としては好ましくありません。
また、解説量を多くすればそれだけ執筆に時間がかかり、出版する時期が遅れます。
過去問題集は販売時期が遅くなれば、売り上げに大きく影響します。
解説量を増やしたいが、時間的な制約でそれができないという面もあります。
本当に望まれる過去問題集とは?
このように、あるものは「専門家の先生」だけで解説を制作するために、内容が難しくなってしまう。
またあるものは「ページ数の制約」や「時間的制約」のせいで解説量が少なく、計算の途中式は省略される。
しかし・・・、
本当に受験者が求めるものは「解説がわかりやすく、解説の量も十分にあるもの」ではないでしょうか。
初学者の意見を取り入れず「専門家の先生」だけで解説を行う、または「ページ数の制約」や「時間的制約」で解説量が少なくなる。
これらの理由は、あくまでも出版社側の都合であって、受験者の都合ではありません。
そのような状況から、他の過去問題集よりも「解説がわかりやすく、解説の量も十分にあるもの」を目指して「誰でもわかる過去問題集」の制作を開始しました。
4科目、過去10年分の解説を制作していますが、全てが完成するまではまだ時間がかかると判断して、「理論5年分」のみを先行して発売することにしました。
大手の出版社の過去問題集を使ってみて、どうしても解けない、わからない問題があった場合に、当研究会の過去問題集を使って納得して下さい。
難しい解説に頭を悩ます時間を少しでも減らしたいと思う方へ、おすすめします。
過去問題集の内容は、以下のページから少しだけ見ることができますので、
良ければご覧下さい。