電験三種を受験するにあたって、数学が苦手な人は、まず数学の勉強から始めると思います。
その場合、書店にある電験用の数学参考書を買って勉強をする人も多いでしょう。
書店に行くと、電験用の数学参考書が売られていますが、
本当に数学が苦手な人は、これらの参考書を読んでも たぶん難しくて理解できない と思います。
それは、書店で売られている電験数学参考書のほとんどが、数学の基礎知識について学ぶための本ではなく、数学の知識を電気工学に応用する方法について書かれた参考書だからです。
つまり数学の基礎知識のある人が読んで、はじめて理解できる内容になっています。
ゆえに、数学が苦手な人がこれらの数学参考書を購入しても 理解できずに終わることが多いのです。
それでは「何を使って勉強したら良いのか?」という疑問が湧いてくるでしょう。
電験三種で必要とされる数学のレベルは、高校数学程度までです。
したがって、数学が苦手な人は、中学や高校の数学参考書を買って勉強するのも一つの方法と言えます。
しかし、電験三種で必要とされる数学は、中学と高校数学のごく一部であるため、高校の数学参考書を丸々勉強していては、時間のムダになります。
数学において どの知識が電験に必要とされているかを把握していないと、ムダな勉強をすることにもなります。
また、分厚い高校数学参考書を購入しても、必要とされる知識はその中の一部です。
結論から言ってしまうと、
本当に数学が苦手な人が、電験で必要な数学について効率良くわかりやすく学ぶための参考書は ほとんど売られていない
というのが現状です。
そこで、当研究会では「本当に数学が苦手な人」が、電験三種で必要な数学を効率良くわかりやすく学ぶための参考書を作成しました。
当参考書では、電験に必要とされる数学の知識について 中学 〜 高校レベルを中心に、また一部小学校の算数にまで立ち返り、やさしく説明しています。
数学が苦手な方は、市販の電験用の数学参考書を買って挫折する前に、当参考書を使って数学の勉強を始めてみてはどうでしょうか?
また、市販の電験数学参考書を買って挫折した方にもお薦めです。
もちろん、それほど数学が苦手でない人には、市販の参考書をお薦めしています。
当参考書は、あくまでも「本当に数学が苦手な人」に向けて書かれた内容になっていますので、ご注意下さい。
「電験数学」の内容は、次のようになります。
第1章 計算の基礎
基本的な四則計算のおさらいから、分数の計算、式の展開、乗法公式などについて学習します。
第2章 指数、ルート
指数計算、ルート計算について学びます。
その他に、累乗根や分数の指数について、また、M (メガ)、G (ギガ)、μ (マイクロ) など電験で使われる大きい数や小さい数表す接頭語 、また 接頭語と 指数の関係について学習します。
第3章 方程式
一次方程式、二次方程式、連立方程式、比の方程式、不等式などの各方程式について、またその他に比例反比例の関係について学習します。
第4章 図形、三角比
図形の基礎、基本的な図形の面積の求め方、弧度法(ラジアン) や 角速度について、
また、サイン、コサイン、タンジェントと呼ばれる三角比について学習します。
その後には、三角比の応用である三角関数について学習します。
三角関数は、交流波形を理解する上での基礎となりますので、特に重要です。
第5章 ベクトル、複素数
ベクトルと複素数の基本について詳しく解説し、また両者の関係について学習します。
一見難しそうな複素数ですが、基本的なことを理解してしまえば、決して難しいものではありません。ここでは、複素数についてわかりやすく説明しています。
交流の様々な問題を解くにあたって、ベクトルと複素数が使われます。
関係なさそうなこの2つですが、電気工学において両者は密接な関係にあり、多くの交流問題はこのどちらを使っても解くことができます。
第6章 対数 log
対数の基礎から常用対数、対数の法則、対数を使った「利得」の問題の解き方について学習します。
対数は 一見とっつきにくそうな印象を受けますが、実は指数と対をなすもので、指数との関係を理解してしまえば それほど難しいものではありません。
第7章 n進法
2進数、8進数、16進数について学習します。
試験で出題される 2進数 ⇔ 10進数変換、8進数 ⇔ 10進数変換、16進数 ⇔ 10進数変換 について、わかりやすく説明しています。
第8章 電卓
この章では、他の参考書にはない「電卓の使い方」について学習します。
電卓を四則計算にしか使っていない人も多いと思いますが、
電卓にはそれ以外にも、メモリー機能、逆数計算、パーセント計算、n乗計算など、便利で時間短縮につながる機能がたくさんあります。
ぜひ、電卓の機能をフルに使いこなして、他の受験生に差をつけましょう。
〜 以上 全8章で構成されています
この本は「本当に数学が苦手な人」に向けて作られた数学参考書です。
他の数学参考書で挫折する前に、また、他の数学参考書で挫折した方に、お薦めします。
本当に数学が苦手な人のための「電験数学」は、以下から購入できます。