電験三種を受験する人の全てが、電気の基礎知識を身につけているわけではないと思います。
基礎知識がない人がいきなり電験参考書を読み始めても、理解できずに嫌になることもあるでしょう。
そんな人のために、まず 最初に読んで欲しい電気の読み物「電験超入門」を用意しました。
いきなりですが、スポーツにおいて「準備運動」は重要です。
準備運動なしにいきなり全力で体を動かしたら体を痛めてしまうかもしれません。
実は勉強もスポーツと同じで「準備勉強」をしてから「本格的な勉強」を始めることが大切だと私は思います。
電気初心者の方が、最初から「電験参考書」を使って勉強を始めてしまうと、内容の難しさについていけず、悲鳴を上げることになるかもしれません。
いきなり「難しい電験参考書」を使って勉強を始めるのは、準備運動なしにいきなり全力疾走をするようなものです。
残念ながら、一般の電験参考書には難しいものが多く、電気初心者の方が簡単に理解できる内容にはなっていません。
なぜ電験参考書は難しいのか?
では、なぜ電験参考書は難しいのでしょうか・・・?
それは・・・ 一般の電験参考書は、「電気の基礎知識がある人」に向けて書かれたものが多いからです。
電気初心者にとって知らないことばかりが書かれていて、それに対するわかりやすい解説もほとんどありません。
「知らない電気の専門用語がたくさん出てくる」
「聞いたこともない法則がたくさん出てくる」
「難しい公式がたくさん出てくる」
しかし、わかりやすい解説は載っていない。
ではどうしたらいいのか?
先ほども言いましたが、「本格的な勉強」を始める前に「準備勉強」をすることが必要になります。
例えば「知らない電気の用語」を聞きなれた言葉にする、というのも「準備勉強」の一つと言えるでしょう。
参考書を開いて知らない言葉ばかり載っていればうんざりしますが、逆に知っている言葉ばかりだったら楽に読み進めることができるでしょう。
また、
キルヒホッフの法則、
ジュールの法則、
レンツの法則、
ファラデーの法則・・・など、
電験では多くの「法則」が出てきますが、これらの「法則」を前もって知っていれば参考書の内容もすんなりと頭に入ることでしょう。
『誰でもわかる電験超入門』は、どうわかりやすいのか?
『誰でもわかる電験超入門』は電験の準備勉強用として書かれた本なので、これらの電気の専門用語、法則や公式等を紹介し、わかりやすく、そしてやさしく説明しています。
それにより、難しい参考書を読むための準備を行うことができます。
もし、電気初心者の方が準備運動を行わずに(予備知識なしに)、いきなり電験の勉強を始めてしまうと、内容が理解できずに落ち込むこともあるでしょう。
最悪な場合には自信を失って「自分にはムリ」と思い込む・・・、
そして受験そのものをあきらめてしまうこともあるかもしれません。
『電験超入門』は会話形式によるやさしい読み物
本書は一般の参考書とは違い、電験の「読み物」として書かれています。
一般の参考書は、「執筆者 (電気の専門家)」の説明や解説が一方的に書き綴られているだけですが、 本書は「先生」と「生徒」の会話形式で構成され小説のように読みやすい作りになっているので、楽に理解できる作りになっています。
また、フルカラーによる図解も豊富なため、内容もすんなりと頭に入ります。
ここに登場する「先生」は 電気の専門家 、「生徒」は 電験取得を目指す電気初心者 という設定になっていて「先生の講義」の形で話が進んでいきますが、「生徒」との会話形式になっているので読みやすく、また気楽に読み進めることができます。
「先生」は電気の専門家なので、ときには難しいことを言うこともありますが、それに対しては「生徒」が質問をして、やさしい解説を上手に引き出しています。
また、「先生」が説明した内容を、「生徒」がわかりやすい言葉に直して繰り返し述べる、などの工夫により、頭に入りやすい作りになっています。
一般の参考書を使った勉強では「理解しなくてはいけない」、「覚えなくてはいけない」と、気が重くなることもあるでしょうが、本書は「先生」と「生徒」の会話形式の 読み物 なので、肩の力を抜いて楽に読むことができます。
本書を2~3回読み終えたあとには、専門用語や法則などが頭に残り、準備勉強は十分に済んだ状態になっているでしょう。
また、内容も難しくないのですらすらと読めて、数日ほどの短期間で読み終えることができると思います。
準備勉強に わずか数日費やすだけで、その後の勉強の進み方は違うものになってきます。
途中で挫折しないためにも・・・
本書を読み終えて基礎知識が頭に入っていれば、本格的な勉強を始めても、途中で挫折することなく勉強を進めることができるでしょう。
電気初心者の方が、市販の参考書で勉強を始めて挫折する・・・というケースを我々はたくさん見てきました。
ゆえに、電気初心者の方に向けた『誰でもわかる電験参考書』シリーズを制作したのですが、電験取得を目指す人の中には、我々の考えを越える電気初心者の方も多くいることがわかりました。
その方たちも「誰でもわかる電験参考書」は他の参考書に比べればとてもわかりやすい、と言ってくれるのですが・・・、 でも「難しい箇所もある」という意見もいただきました。
そこで「本当の意味での電気初心者の方」には、電験参考書を使って勉強を始める前に電験の準備運動が必要であるということに気付かされました。
もし、「自分は本当の電気初心者」であるという自覚がある人は、『誰でもわかる電験超入門』を読んで、電験の準備運動を開始してください。
また、「本当の電気初心者」以外の人でも、今使っている参考書が難しくて挫折しそうだ、または、もっとわかりやすい参考書で勉強をやり直したい、と思っている人にも十分役に立つ内容になっています。
「やさしくて、とてもわかりやすい説明をしてくれる先生はいないだろうか?」と思っている人は、本書に登場する「先生」の、わかりやすい説明に満足できると思います。
「電験参考書は、内容が堅苦しくて読み進めるのが辛い」と感じている人でも、本書は会話形式になっているため、軽い気持ちで読み進めることができます。
「もっとわかりやすい説明が欲しい、堅苦しい参考書は疲れる」、または「自分は本当の電気初心者である」という思いがある人には、とくに読んでもらいたい入門書です。
電験三種に合格したい人は
一番最初に出合う参考書によって、電験の合否が決まることもあるでしょう。
もし最初に購入した参考書の内容が難しくて理解できなければ、自信を失い、断念してしまう可能性もありますが、 最初に購入した参考書がわかりやすく容易に理解できるものならば、自信が持て、結果として合格につながることでしょう。
不思議なことに、「自分はできる」という自信がある人は、自信の無い人に比べると勉強の進み方が全然違います。
「電験を取得する」それとも「あきらめる」、この違いはその後の人生も大きく変えてしまうかもしれません。
いきなり難しい参考書を開いて挫折するよりも、「誰でもわかる電験超入門」を最初に読んで、基礎知識と自信を十分に身につけてから本格的な勉強に進んで下さい。
『誰でもわかる電験超入門』の内容
[ 序章 ] はじめに
[ 第1章 ] 直流回路
[ 第2章 ] 磁気
[ 第3章 ] 静電気
[ 第4章 ] コンデンサ
[ 第5章 ] 交流回路
[ 第6章 ] 三相交流
[ 第7章 ] 過渡現象
[ 第8章 ] 半導体
[ 終章 ] おわりに
全175 p
本書は、電験の基本である「理論科目」についての内容が中心になります。
「理論科目」が十分に理解できていれば、他の科目で それほど苦労することもないでしょう。 逆に言えば、「理論」について理解できていないと、他の科目を理解することは難しいでしょう。
まずは、本書で「理論科目」の基礎を身につけてから、電験の勉強をスタートさせることを勧めます。
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