電験では数学力が必要と言われていますが、その他に電卓を使いこなす能力も必要だと私は思います。
電卓では+ - × ÷ の四則計算を主に使用していると思いますが、それ以外にも便利な機能がたくさんあります。
それら便利な機能を使いこなせれば、合格に一歩近づくことができます。
なぜ、電卓を使いこなす必要があるのか?
ということですが、
試験では、まず 時間が足りなくなります。
試験問題を見ればわかりますが、とにかく難しい問題が多い。
なので、問題をパッと見てすぐに解き始める・・・・というケースばかりではなく、じっくり考えないと解けない問題がとても多いです。
考える時間が多い、ということは、つまり時間が足りなくなるということですね。
メモリー機能
「だれでもわかる電験数学」の中でも電卓の使い方について触れていますが、
メモリー機能を使えるようになることで、楽に計算をすすめることができます。
例えば、次のような計算を行うとします。
222 × 333 + 444 × 555 =
メモリー機能を使えば、一気に計算できますが、
そうでない場合は、途中経過を紙に書くか記憶をして、再度数値を入力しなおすという作業が必要になります。
ちなみに、メモリー機能を使用する場合は、次のように計算します。
222 × 333 [M+] 444 × 555 [M+] [MR]
( [M+] や [MR] のキーは機種によって名称が異なる場合がある )
パーセント計算
便利な機能は、他にも色々あるのですが、
[%]キー もその1つです。
例えば300の15% を求めたいときには、次のように入力します。
300 × 15 [%]
もちろん300の15% は、「300 × 0.15 =」と入力しても求められますが、
[%] を使った方が、ボタンを押す回数が少なくて済みます。
また [%] キーは、例えば 300の0.0015% を求めるような場合に役に立ちます。
[%] を使わないと、300 の 0.0015% は「300 × 0.000015 =」と入力しなければなりませんが、これだけ0の数が多くなると、入力ミスをしやすくなります。
なので、このような場合は [%]キーを使って、300 × 0.0015 [%] と入力するのがいいでしょう。
逆数計算
例えば、
を電卓で計算する場合、どのように行っていますか?
まず、1 5 6 - 8 7 = 69 と計算する。
この 69 を記憶して、次に
54 ÷ 69 =
と入力している人も多いと思います。
しかし、逆数機能を使えば、次のように一気に計算機で答えが出せます。
1 5 6 - 8 7 = ÷ = × 5 4 =
途中にある ÷ = で、逆数計算を行っています。
例えば、2の逆数は1/2です。
2の逆数を求める場合は 2 ÷ = と打ち込めば、0.5 (1/2) という答えが出せます。
このような形の計算式が出てくることも多くあると思うので、逆数計算は以外と役に立ちます。
ここで紹介した逆数計算は シャープ製電卓 での方法です。
カシオ製電卓 では、また違う方法になるので、説明書を参照して下さい。
あまり知られてないかもしれませんが、
電卓にはこれ以外にも便利な機能がたくさんありますよ ♪